読書記録

井筒俊彦「イスラーム思想史 何がコーランの思想を生み出したのか」中公文庫

イスラーム神学・イスラーム神秘主義・スコラ哲学(東西)の構成で、13世紀前までの思想の移り変わりを解りやすく記述。これはべらぼうに面白かった。イスラーム神学の独自性や、各種思想を取り入れたスーフィズム、そしてギリシヤ哲学を独自に発展させたイス…

モーム「月と六ペンス」(新潮文庫)

新潮文庫、中野好夫訳。モームのものは1919年に出版。ゴーギャンの人生をモデルにした小説。 旅行の共に読みだし、それからもちょくちょく読んで、1ヶ月程度で読了。 大変面白かった。1919年と、ほぼ100年前の小説だが、ぐいぐいと世界に引き込まれた。訳は…

上杉隆「官邸崩壊 阿部政権迷走の一年」

魚住昭「野中広務 差別と権力」

興亡の世界史「通商国家カルタゴ」栗田伸子 佐藤育子

読了

保阪正康「占領下日本の教訓」

保阪正康「占領下日本の教訓」 朝日新書 2009年8月30日第1刷発行 本は読むものの、その記録を付けていないために、今年から何を読んだかだけでも記録に付けることにする。 読んだ本を逐一書くのは自分の思考過程を見せるようで本当はあまり好きじゃないんだ…

北乃きい写真集「北乃模様」(撮影:藤代冥砂)

はじめは各所で高評価な平田薫写真集を買いに行ったのだけど、気付けば表紙に惹かれてこちらを手に取っていました。平田さんの写真集はボーナスが入ってから購入するって事で。で、中身をさっそく確認したんですが、これが久々に素晴らしい内容でして、本当…

ニコ☆プチ 秋号

実は心待ちにしていた一冊。今一番好きなジュニアファッション雑誌かな。だって伊藤夏帆さんが堪能できる雑誌ですもの〜。と、中を見ると、前号に比べてちょっと伊藤夏帆さん不足かな。でも良いんです。色んな表情の伊藤夏帆さんを見ることが出来るなら、そ…

北乃きい「週刊ファミ通」

ファミ通に北乃きい。表紙を見て「誰このかわいい子?」とか思って目次を見ると北乃きい。よく見ればまさしく北乃きいだった。PURE2に出てたときはあまり興味がなかったんだけど、このグラビアは北乃きいのポップな雰囲気が出てて良いな。っていうか、髪切っ…

吉本敏洋「グーグル八分とはなにか」

読了。良著。ネットによるリアルへの浸食の結果起きている歪みについて実例を挙げて説明。よく調べられている。この「Google八分」を持って「ネットの光と影」などど言った単純なとらえ方になってはいけないだろう。本書の半分はリアルの映し鏡としてのネッ…

読了

澤田瑞穂「中国史談集」 図書館で借りてきた。陳舜臣の著書にはあまり出てこない、中国宋明清期の風俗などが満載でとても興味深く読むことが出来た。皇室語りとか刺青とか宦官とか養痩馬とか男色とか民間宗教とか。刺青や男色は興味本位で楽しめるんだけど、…

京極夏彦「邪魅の雫」

読了。 さすが京極夏彦。実に読みやすい。北野勇作を読んだ後だと尚更読みやすく感じた。きちんと世界を構成する設定を説明し、謎を明らかにするのも飽きない程度に丁度良いタイミングで持ってくる。世界をきちんと文章で定義付けているし、実に芸が細かい。…

北野勇作「イカ星人」

いつ買ったかも忘れてて、積ん読み中だった「イカ星人」。ようやく読了です。 読み終わった感想は、けっこう気持ち悪かったなあ、というもの。 中身はまごう事なき北野勇作ワールド。一見爽やか癒し系な文章なのに、中身はぐちゃぐちゃ混沌。 「気持ち悪さ」…

神田敏晶「Web2.0でビジネスが変わる」

KNNの神田さんの近著。読みやすい。けど「Web進化論」が対象とした人たちよりも、コッチ寄りのヒトじゃないとわかりづらいかな〜と思ったり。その辺りは手練れの梅田さんの上手さですよね。神田さんはリベラルすぎるイメージがあるから、それについて行いけ…

ラルース世界人物百科

んで、今何をしているかっていうと、図書館で借りてきた「ラルース世界人物百科」を黙々と読んでいるところです。こういう総花的なものってのは中身がなかったりすることがほとんどなのですが、これは違いますね。一人あたり3〜5ページですが、言葉と内容が…