恋してる時はいつも・・・

Berryz工房コンサートツアー2006春「にょきにょきチャンピオン!」も、いよいよ明日から始まります。明日にはもう、この一ヶ月以上に渡るコンサートのセットリストが明らかにされます。
そして、明らかにされる前に、どうしてもこのコンサートで聴きたい曲を一曲上げたいと思います。それは、きっとセットリストに間違いなく入って来るであろうシングルA面を飾る曲ではなく、そして今回主力になるであろうアルバム「第(2)成長記」に収録されている曲でもない、聞けるるか聞けないかわからないけれど、本当に生で聴きたい曲です。
その曲は「恋してる時はいつも・・・」。名盤「スッペシャル ジェネレ〜ション」のカップリング曲で、作詞・作曲がつんく。編曲が鈴木Daichi秀行の、あの曲です。
Berryz工房の持つバラードには良曲がたくさんあります。ライブで既に披露されている「蝉」しかり「Bye Bye またね」しかり。そして今回主力になるであろう「第(2)成長記」にある「さぼり」しかり「愛する人の名前を日記に」しかり。このどれもがどれも、素晴らしい彼女たちのバラードであることは、Berryz工房を知っている皆さんならご存じのことだと思いますし、私自身も大好きな歌の数々です。
しかし「恋してる時はいつも・・・」には、これら至玉のバラードの数々にはない、特別な魅力があると私は思うのです。
「恋してる時はいつも・・・」の魅力については枚挙に暇がありません。素直なメロディー。胸に訴えかけてくるBerryz工房各メンバーの、それこそ各メンバー自身の個性を生かした歌声。すっと身体の内に入ってくる歌詞。etc...etc...
でも何よりも、「今の彼女たち」にこそ歌って欲しい魅力があるのです。
「蝉」はさすがに今の彼女たちには幼すぎる感があります。「Bye Bye またね」はシチュエーションが限定されています。「さぼり」と「愛する人の名前を日記に」は、ちょっと個に頼りすぎている感があり、限定されたメンバーだけが目に浮かんできてしまう。
より広く、広範なBerryz工房というグループに合ったバラード。それがこの「恋してる時はいつも・・・」だと私は感じるのです。小学6年生から中学3年生という、幅広い、それでいて分類的には思春期に入る彼女たちが歌う、「恋」のバラード。
「恋に恋」して「恋」に慣れていく過程にある彼女たち。「恋」に憧れちょっと大人ぶったり、「恋」の経験が本当に少しだけ大人に成長させたり。そんな微妙な成長過程にある彼女たちそのものを、素直なメロディーと歌詞と歌声が、直球で表現させているのです。
この幅の広さが、年齢の幅をカバーし、さらには個性豊かな彼女たち一人一人をイメージさせます。更にそれを拍車にかけているのが、バランスの良い歌唱部分の配分。ヴォーカルが誰かに偏るのではなく、均等にバランス良く配分されているので、より彼女たち一人一人をイメージし、一人一人について考える時間を与えてくれるのです。
この曲を聴いているだけで今の彼女たちの一人一人をイメージし、とても幸せな気分になれます。メロディーに乗せられる彼女たち一人一人の歌声。目を閉じ、彼女たちが表現するその世界観に身をゆだねるときの心地よさと言えば、何物にも代え難い。少しだけ残る、もの悲しい余韻もまた美しい。今の彼女たちだからこそ歌える、今の彼女たちの歌。
私はこのコンサートで「恋してる時はいつも・・・」が披露されるのを心待ちにします。