慶次郎縁側日記3 第2話「うつせみ」

男と女と思い人と親と子と、そして己自身と。ちょっと繋がりが弱いけど、慶次郎縁側日記らしい、複層的なストーリー。
ラストの清玄とお登世のやりとりは激しいけれど、心の内を流れるものはとても寂しい。
水面に揺られ腐っていく清玄は何を思ったろう。
霊感の強い占い師の娘、弥生役に加地千尋。和装で髪を結い上げてるとわからないね。
高橋英樹では、慶次郎の恋に対する心の奥の弱い部分と寂しさが見えにくいなあ。
刈屋清玄役は津田寛治。もっと寂寥感があったら尚よかったと思う。