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予定より遅れ気味の15時から母の手術開始。麻酔に2時間。手術に2時間。
手術についてはテレビドラマしか知らないので手術室の前で待たされるのかと思ったら、病室および談話室で待機。
手術中に父と合流。2年ぶりぐらいに見た父はやけに老け込んでいて、その姿に驚かされた。
19:30病室に母が戻る。ほぼ予定通りの時間だった。
母に言葉をかける。もう意識はあるものの、麻酔の影響が残っている様子。
19:45兄合流。先生の話を聞く。手術は予定通りに進み、出血もほとんどなかったこと。縫い目を綺麗にするための処置のために時間がかかったことを聞く。今後さらに病理に回して検査して、結果が出るのに大体2週間ほどかかるとのこと。
切除した子宮を見せて貰う。白く小さな子宮。見た目ではここにガンがあるかすらわからない。それほど早期の発見だったのだと説明を受けた。自分が母の体内にいたときの寝床だった子宮を見るというのは、不思議な感じだった。
母の顔を見て泣き、先生の言葉を聞いて泣いた。
手術が成功だからと言って、嬉しいけれども諸手を挙げて喜ぶ気にはなれなかった。手術を終え、病室に戻ってきた母の顔は疲労の色が濃かったし、半開きで光の鈍った目には涙が溜まっていたからだ。そして挿管され話すことも出来ない。
ここに一晩いないと薄情なんじゃないかとも思ったが、30分ぐらい言葉をかけ、病室を離れた。
明日は兄が一日母に付き添うが、私も時間があれば母を見舞いたい。