読了

図書館で借りてきた。陳舜臣の著書にはあまり出てこない、中国宋明清期の風俗などが満載でとても興味深く読むことが出来た。皇室語りとか刺青とか宦官とか養痩馬とか男色とか民間宗教とか。
刺青や男色は興味本位で楽しめるんだけど、アイドル好きとしては養痩馬の話に色々考えさせられた。養痩馬とは農村の貧者の娘を買い取って芸を仕込み金持ちに売る人身売買のこと。また読み込んで後々考えを深めたいと思う。

これは面白い。とても良くまとまっているので色々参考になる。前半がWinny事件について。良く取材されていて、脚でしっかり情報を稼いでいるなと思った。ネットのあちら側の世界の描写については梅田の望夫さんのより正確に描写していると思う。後半は日本企業の産業的な取り組みについてと、前半と少し断絶があるようなイメージだけど、まあ表題の持つ意味については大きくカバーしているかな。「あとがき」に溢れる著者の思いは熱く、涙が出てきた。