ゴールデンアイドルポップス大賞2006

ゴールデンアイドルポップス大賞2006に便乗して、昨年をまとめたいと思います。無制限に選ぶとなると色々面倒くさいので、セルフルールとして選定10作品はアルバムを主として、各アルバム2作品ずつ。主としてシングルカットされている曲を1曲、アルバムのみの作品を1作品とします。また、アルバムで埋めた残りを印象的なシングルから選ぶ方式とします。まあ、このエントリでは自分の場所であることから色々感想も書いていこうと思います。

アルバム部門1位 D.D.DD.D.D

D.D.D

D.D.D

実物はPOPJAMでしか見たことなくて何気なく購入したんですが、アルバム全体を通してのレベルが凄く高くてビックリ。曲も80年代末から90年代初頭のダンサブルな楽曲と言った感じで心にグッときました。あと歌が上手いと思います。伸びやかなボーカルとリズム感が絶妙。全体を通した統一感も絶妙。ハズレと感じるような曲はなく、ノリノリになれる曲からしっとりと聴かせる曲まで、その配置もしっかり作られてますね。通して聴いて疲れない。むしろずっと楽しんでいられるというアルバムっていうのは、アーティストのものでも少ないと思います。まあ「願い〜wishing〜」のインストバージョン違いが2曲もあるのは助長的だとは思いますけど、それを差し引いても全体の統一感が素晴らしい。
さて、この中から代表曲を選べとなるともうどれを選んで良いのやらと迷いに迷うんですが、まあ、私の嗜好ということで「h.e.l.p.」と「Lovin' you」を選定します。どちらもノリの良さを伸びやかなボーカルが特徴。この2曲のためだけにこのアルバムを買う価値はあると思いますね。聴取後の爽快感も抜群。
D.D.Dには興味はあまりなかったんですが、このアルバム購入後に一変。是非とも生で見てみたいユニットとなりました。ただ、イベント自体が少ないですし、そうなるとコンサート自体望み薄。ひょっとしたらこの1枚ですべて終わってしまう可能性もなきにしもあらずと難儀な道も見えますが、こういう作品を一枚出してくれたと言うことで、応援する用意は万全です。事務所がどうにも乗り気でないのかなあとも思いますが、ここは是非とももっと露出して欲しいですね。

アルバム部門2位 ハレンチ☆パンチ「Doki Doki!ファースト☆パンチ!」

こちらもノリの良い、聞いていてドキドキする曲が沢山入ってますね。ただ、アルバムを通しての統一感で「D.D.D」に劣る部分を感じたので2位とさせていただきました。
これだけ盛り上がれる曲が満載でかつ聴かせる曲も持っているハレンチ☆パンチの実力を、このアルバムで特に知らされました。それまではどうにも色物キャラと言うことで入り込めなかったハレンチ☆パンチでしたが、このアルバム購入後一変。ボーカルユニットとしてのハレンチ☆パンチの力と言うものを知らされました。小笠原朋美の突き抜けるようなボーカル。大空さやの染み込むボーカル。奥菜真子のリズミカルなラップ。絶妙ですね。
影響でイベントにも参加させていただきましたが、特に「歌」こそに力を入れている感じが、最近見ていた各ユニットの「ダンスも歌も」と言う中では新鮮でした。ライブも盛り上がっているようですし、近くに来るとしたら是非参加させていただきたいユニットです。
さて、このアルバムから特に2曲を選ぶとすれば「DokiDoki! My Sister Soul」と「HONEY MARMALADE」でしょうか。「DokiDoki! My Sister Soul」は、サビに入るところからの爽快感が気に入ってます。「HONEY MARMALADE」はアルバムのみに収録されている曲ですが、この高揚感はシングル作品としても十分すぎると思いますね。アレンジ具合も心地よい。「HONEY MARMALADE」はイベントでも聴けたんですが、「HONEY MARMALADE」をやるとわかったときは心躍りまくりましたね。

アルバム部門3位 SEED「BLOOMIN'」

BLOOMIN’(DVD付)

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昨年後半はSEEDのイベをかなり回りまして、そのパフォーマンスの高さに驚かされました。2位と3位に正直言って差を感じませんが、現場に行きすぎた分だけ思いこみが高すぎる懸念がありますのでSEED「BLOOMIN'」を3位としました。
アルバムとしてのまとまりではハレパンに負ける部分もあるかなと思いますが、各曲が素敵すぎる。シングルとして発売されている「Shiny Day」「like the Wind」「JOY」や「Rise & Set」などのダンサブルでノリノリな曲に加え、「My love」など歌で情感を表現する曲など、彼女たちの実力が遺憾なく発揮されたアルバムだと思います。
懸念としては、録音環境が若干悪いものがあることと、明らかに収録されているものよりも現場での彼女たちの歌の方が上達している点があるとおもいますが、それでも全体を通して高いレベルのものが提供されていると思います。これは聴くべき作品ですね。
さて、投票する曲には凄く迷います。シングルカットされたものでは「like the Wind」か「JOY」。どちらも好きなんですが、SEEDの良さを知り、良いリズム感とサビでの高揚感が強い「like the Wind」を選定。アルバムのみでは「Rise & Set」か「My love」で悩みますが、SEEDの表現の可能性という点で「My love」を選びたいと思います。
あと、特例として梨子のソロ曲「Why on earth」も選に入れます。歌い手としての梨子の可能性を大きく見せているという点でこの曲は外し難い。梨子の高音で伸びやかなボーカルとリズム感をうまく生かしたこの曲はとても素晴らしいと思いますね。
彼女たちがこのまま一般に普及していくかと言うと、非常に厳しい道のりにあると思うのですが、これだけの実力がありながら沈むというのはとても心が痛いので、是非とも頑張って欲しいですね。ヲタ現場に行くのは辛いけど、彼女たちの一助にでもなれれば本望です。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。

その他アルバムについて

他にはパラゴーさんとかPerfumeとかBuzyとかのアルバムを購入しましたが、どれもベストアルバムの域を越えておらず、アルバム全体を通しての評価は不能と判断し、選定から外しました。

シングル部門 Perfume「コンピューター・シティ」

コンピューターシティ

コンピューターシティ

良曲揃いだったPerfumeですが「エレクトロ・ワールド」とアルバム曲の「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」は作家性が強すぎるので泣く泣く除外。「コンピューター・シティ」のほうがまだアイドルポップスらしいということで選定いたしました。っていうか、こりゃあPV込みでの判断ですね<アイドルポップスらしい。
まあPerfumeの良さというのは今更語る必要もないと思いますが、当曲においてその中毒性は特筆すべきものだと思います。

シングル部門 DVL「拝啓!オヤジ様」

いやあ、インディーズでJASRAC未登録作品なんですが、まあ他に入れる人はいないでしょうし「1〜2票しか入らなかったものに対してはあまり細かい規則を適用しないことがあります」とのことなので、ヒソヒソと投票します。私的には、2006年はDVLなしには語れない一年でしたしね。
DVLの当曲が入っているシングル「ママのニューバッグ / 拝啓オヤジ様」では、基本安部奈津希のボーカルのみ(三角えみりソロの「君だけのストーリー」を除く)で、DVLらしさという点ではどうかと思う部分があるのですが、楽曲的には色々な要素を入れているので実に楽しいですね。
「拝啓!オヤジ様」については、「ママのニューバッグ」に比べるとDVL全体を印象づけているかなと思う部分があることと、ラップもコーラスもあるという多様性で選びました。安部奈津希の安定したボーカルと、基部のしっかりした曲が心地よい作品です。歌詞についてはいかにもオッサンが想像で書きましたという部分がどうにもアレですが、総合的にはレベルが高いと思います。
応援は欠かしませんので、本年もDVLには色々露出して活躍して欲しいですね。DVLについては、昨年同様すべてを優先して臨みたいと思います。

その他

こうやって振り返ると、シングルものはハロプロばかりで、それほど冒険していないなあというのが実感できますね。気に入ってたら間違いなくアルバムを買いますし、そうなるとアルバムを通した評価になってしまう。
ちなみにハロプロ系でのアルバムはそれほど心にグッと来るものがありませんでした。シングルとしてはBerryz工房「ジリリキテル」および「胸さわぎスカーレット」、℃-ute大きな愛でもてなして」「まっさらブルージーンズ」ですね。アイドルソングとしての「大きな愛でもてなして」は、2006年ハロプロ内のアイドルソングのベストだと思います。「胸さわぎスカーレット」においては、Berryz工房について、作品にようやく歌唱力が追いついてきたという感じで、楽曲として興味深い作品です。
アイドルソング外では植村花菜とか鈴木みらいを良く聴きました。これらはインストアライブを聴いた結果好きになったもので、私のガールズポップ購入動機として「ラジオ」や「テレビ」の影響力は低減し、アイドルイベントのついでに見たインストアライブの影響力が強力になったことを如実に示してますね。特に最近ラジオは全く聴いていないので、実際に楽曲に触れる機会はそんなものになってしまいます。ただ、インストアライブというのは実力を見る上ではこれほど適したものはないので外れを引きにくく、今の調子で音楽を聴くにはちょうど良いなと思っています。
2006年は色々素晴らしい楽曲に出会うことが出来ました。2007年も、2006年同様心にグッと来る作品に出会えると良いなと思いつつ、本エントリをしめます。