苦杯

7時過ぎ出勤。太陽の強さが朝のそれじゃない。光が強すぎて周りの風景がキラキラしている。昨日の予報では曇りということであったが、今日一日はほとんど晴れまくっていた。業務中。「お盆? なにそれ?」状態の職場であるが、やはりお客さんの数は少ない。お店にお客さんが一人もいない瞬間が3度ほどあり、そう言うところにはお盆を感じた。が、お客が少ないからといって忙しくないわけでないのが難しいところで、今日は苦情を3件も受け付けてしまう。そのほかにも明日実行の案件について不備を見つけたり、いろいろ処理に追われて、結局今日の17時帰りは不可能になってしまった。あーあ。一応明日も17時帰りの予定だが、何かと忙しい15日だけに、お盆ではあるものの、なかなか早く帰るのは難しいのではないかと危惧しております。帰宅後、最近酒が多くていかんなあと思いつつも、疲れを感じたのでビール。2時間ほど寝る。夜。気の早い秋の虫がスイーッチョスイーッチョと鳴いていて、ほーっと思う。
ニュース23でタイの残留日本兵。以前放送された別のドキュメンタリー番組の焼き直し。Vも使い回しかな。そのドキュメンタリー番組の印象が強くて、残留日本兵については興味を持って追ってきたのだけど、結局、この人達は日本国に捨てられた人たちなんだよな。今回取り上げられている方はまだましな状況であるが、残留した人たちは、そのほとんどが劣悪な生活環境に置かれながらも、心の中には「自分は逃げ出した卑怯者だ」との思いがずっと残っていて、そのままほとんどの人は動乱の中で死んでしまった。未だ生きている人も、自分の状況を納得するために自らの思いとは違う歪んだ理論武装をしている。日本に戻ったとしてもこの感情がある限りは順応不可能だろう。本人らは自分の意志で残ったと言うが、彼らは戦場で捨てられ、戦後も捨て去られていた。このような人々がかなり
の数居る・居たことを思うと、気分が重い。今更どうしようもないことであることが、また気分を重くさせる。