科学トリック物語 西園栖(さいえんす)エレキくんの科学事件簿vol.2「怪盗ライトの挑戦状」@ 九州エネルギー館・エネルギーホール(11:00- , 14:00-)


昨日のvol.1「消えた誕生日のケーキ」に引き続いて、今日はvol.2公演。そう考えると豪華ですよね。昨日のvol.1は登場人物紹介等一部足かせがはめられた内容であり、かつ事件も出だしということでストーリーも割りと平坦としていたような印象を受けたのだけど、本日のvol.2「怪盗ライトの挑戦状」は見所も多いし、動的にもすごく活発で飽きることのない内容でした。
ストーリーとしては...。宝石の展示会に出かけていたエレキくん一行は、展示会会場の爆破予告に出くわす。爆破予告には何も書かれていないように思われたが、エレキくんは秘密の文字を科学マジックを使って浮かび上がらせ、それが怪盗ライトの挑戦状であることを発見する。怪盗ライトとは元科学者で科学を使って盗みを働く泥棒で、今回はこの宝石の展覧会に出展されている三億円のサファイアが目当てであった。そこでエレキくんは「エレキ少年探偵団」を結成し、科学マジックを使って怪盗ライトに挑むことに...
登場人物は以下

  • 西園栖エレキくん:泉 舞
  • 怪盗ライト:右松 隼人
  • あかりちゃん:石丸 雅理
  • ひかるくん:上田 晃
  • エナじいさん:高田 豊三

エレキくん・あかりちゃん・ひかるくん・エナじいさんは昨日のままでしたが、昨日はねずみのチュー太郎を演じた右松さんが、怪盗ライトを演じてました。この怪盗ライトが良い!! OPでは「怪盗ライトのテーマ」*1を歌いマントをはためかせながら客席を縦横無尽に走り回り、客席をいじり、少年探偵団と大立ち回りを繰り広げ、八面六臂の大活躍でした。カッコいい。
次に人気のあったのが上田晃さん演じるひかるくんかな。独特の存在感で客席に笑いを引き起こしていました。
エレキくん演じる泉舞さんは場面を引き締め、責任感あるしっかりした役どころで、いかにも主人公。一番記憶に残っているのが、音楽に合わせながらパイプを布でこする姿。すんご〜くかわいらしんです。ダンスも披露していましたね。
エナじいさんは解説等でストーリーをまとめていました。
そしてあかりちゃんを演じる我らが石丸雅理さん!! 昨日のエプロン姿を一新。今日は展覧会に合わせての白ドレスでした。そしてハンドバックを持って「展覧会に正装してきました」という格好です。髪型は昨日のおさげからポニーテールに変わっていました。
今日は石丸雅理さんの見所満載でした。まずはオープニングで泉舞さんと上田晃さんを従えてのタップダンス。有名なノリの良い曲に合わせて、タップシューズを履いて生のタップダンスです。DVLのタップダンスもどきは見たことありますが、実際靴で音を鳴らしてタップダンスをしている石丸雅理さんを見るのは初めてだったので興奮しましたね。豪華。髪型もこのダンスに合わせて踊りやすいポニーテールだったのかなとか思いました。そしてタップダンスが終わった後は、自然と靴をヒールに変えてましたね。一回目に見たときにはいつは着替えたのかわかりませんでした。ほかには宝石に対し異常にこだわる女の子らしいキャラクター設定をうまく表現していましたね。微笑ましかったです。そしてやっぱりコロコロ変わる喜怒哀楽の表情がひどく魅力的。やっぱり石丸雅理さんは凄いな。
さて、今回も2公演見たわけですが、生らしいトラブルも存分に楽しめました。まず1回目の公演で、「エレキ少年探偵団だ!!」と3人が名乗りを上げるも揃わなかった部分で、石丸雅理さんが誤って早めに言ってしまった上田さんをにらみつける即興。このあたりは本当に上手いなあ。そして静電気を使ったマジックが1回目でなかなか成功しないときの泉舞さんのフォローがいちいち面白い。パイプをこすりながら「なかなか上手くいかないぞ」「結構こするのも大変なんだ」「今日は失敗だ!!」。すいません爆笑してしまいました。石丸雅理さんも「朝はできてたんだけどね」と。すいません、やっぱり笑ってしまいました。このマジック、結局1回目の公演では時間の関係で失敗のまま進みましたが、2回目の公演ではちょっとすったもんだしましたが無事成功。きっと1回目と2回目の間にいろいろな検討がなされたんでしょうね。そのあたりも想像すると楽しくて仕方ありませんでした。あと投げ渡されたパイプを上田さんが2回とも取れなかったり、細かいところも存分に楽しませていただきました。怪盗ライトのマスクが2回目ではなかったのはトラブルのせいかな。やっぱりマスクがあったほうがカッコよかったのがちょっと残念でした。
昨日と同じような内容だったら嫌だなと思ってましたが、全体的に昨日よりずっとずっと面白くって、そして自由な空間で、すっごく楽しかったです。だってエレキ少年探偵団の活躍をもっともっと見てみたいなあと思いましたもん。この2話で終わるのは残念ですが、存分に楽しませていただきましたし、二日にわたって遠征した甲斐があったというものです。石丸雅理さんの新たな魅力も発見できましたしね。それになにより、会場に来ていた子供たちが盛り上がっていたのが一番うれしかったですね。怪盗ライトが怖いと泣き出す子がいたり、舞台上のことに必死で突っ込む子がいたり、それってそれだけこの舞台に子供たちがのめりこんでいた証拠ですよね。
やあ、劇なんて見たのは久しぶりなんですが、ほんとに楽しい公演でした。こういう場を提供してくれた九電さんも、現場のスタッフさんも、そしてアクティブ・ハカタのみなさんたちも、楽しい時間を過ごさせていただきまして本当にありがとうございました。良かった良かった。

*1:このためのオリジナル?? 凄く良い歌でした