20090619晴れ

結局今週一週間晴れだった。通勤途中に渡る川もかなり干上がってきていた。何気にここ数日は乾燥注意報まで出る始末。
今日は定時で帰ろうと思っていたのだけど、予想外の事態が起きたことと、日常教務に手こずってしまったことから2時間ほどおしてしまった。それでも夕食にたべたいものをたべるだけの時間は取れたし、今日の目的である「トランスフォーマーリベンジ」をレイトショーで見ることが出来たので、良しとしよう。
トランスフォーマーリベンジ」ですが、想像していたとおりに面白かったですよー。あちこちにオマージュ有り皮肉有りベタ有りと、小ネタにも事欠かず、客席からもクスクス笑い声がこぼれてましたね。それでいながら締めるところは締めるということで、アクションもたっぷり。前作では見えにくいといわれていたロボ×ロボのバトルも分かりやすく改善されてて、嫌が応にでも盛り上がります。男の子の好きな兵器類もたんまりと息急き駆けてくるのでわくわくドキドキ求まりません。また前作のファンの人にもニヤリとする登場人物の活躍もありますし、親子関係恋人関係友人関係も楽しく描かれ、すっごく楽しめました。
が、面白かったと前置きしていながら、中盤以降ちょっと乗り切れない自分がいたことも確かなんですよね。舞台が前作の大都会の真ん中から、冒険を主にした沙漠が中心となってしまったこともあるんですが、それ以上に納得できなかったのがロボット達の扱い。まず一つ目として、サイバトロンのメンバーやデストロンのメンバーの個性的な描写があまりにも少なすぎる点。今作は人間描写に力を入れている反面、ロボット達の個性豊かな性格があまり見えないんですよね。サイバトロンとデストロンの差もイマイチ描けていないですし。その2としては、中盤でデストロン一行様がアメリカ軍の圧倒的な火力にかなり押し込まれてしまっている点。これはねえ、正直言って納得できない。そりゃあ米軍の協力を受けているからその強さを描こうってのもわかるんですが、そんなものに圧倒されるデストロンなんて見たくなし魅力的じゃない。米軍の兵器なんかでボロボロになるメガトロン様にどんな魅力を感じろって言うんでしょ。色んな平気が目白押しなのは楽しかったんですが、これはほんと見ててムカムカしました。そして見たいものは兵器×ロボの戦いじゃない。ロボ×ロボの戦いなんだ。そして最後はサイバトロンの意味づけが全く意味を成さなくなっている点。あまりに軍と協力しすぎでしょ。あまつさえ最後にはコンボイが兵器と合体しちゃう始末。これはありえん。全くあり得ん。正義の根本がわかっとらん。それじゃあ駄目なんだよ。
というわけで、軍に引きずられすぎてロボット同士の関係がなおざりにされたような部分が個人的に凄く悲しかったなあ。それで根本的な部分まで変質してしまった感じ。脚本も後半はどうにも矛盾が多くて、直前で書き換えられたのかなとか思ったし。根本の部分での齟齬とロボ同士のバトルが思ったよりも少なかったのが特に残念だった。もっとコンボイとメガトロンのガチの勝負を見たかった。そう言った点で一作目よりもちょっと落ちるかなとは思った。
まあ、そんなに言っても、それでも面白かったんですよ。自分みたいにアホなこだわりがなければもっと楽しめたんじゃないかな。終わり際に今度は吹き替え版でもう一回見てみようと思います。