渋谷AXで行われる「AKB48 AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100 2010」を、地元の映画館で視聴。よっていつものライブ観戦とはちょっと違うかな。
AKB48は、昨年は福岡ライブでチームAを見たっきり。あとはテレビの音楽番組やバラエティ番組でチェックするくらいで、秋葉原の専用劇場での視聴は一度もなし。行きたいんだけど、わざわざ東京まで出るのは難しい。
今回の「リクエストアワーセットリストベスト100」は、毎年行われているイベントで、AKB48の全楽曲255曲の中から、ファン投票で順位を付け、100位からカウントダウンライブを行うと言うもの。つまり、多くは劇場楽曲であり、専用劇場の公演を見に行った人たちこそのイベントなんだと思われる。
そういったイベントに顔出してもいいのかなーと思いつつ、でもウチの地域では劇場に行ける人なんて少ないだろうし、コンサート自体あってないしで、そういうところでも映画館で見られるということで納得しつつ観覧。わたしが見たのは最終日のみ。25位から1位までのカウントダウンライブ。
座席数は164。先週チケット買いに行った時点でほぼ席は埋まっていた状態で、当日はきっかり満席になっていた。これは最終日だからというのもあるかもしれないが、今のAKB48の人気の高さもあるのかもしれない。こんな田舎でも埋まるんだなと感心。またファンの熱度も高い。開演前からメンバーの話題があちこちで聞こえる。観客は雑多な感じ。高校生大学生の男子が多いが、中年や女性も多く、きっかりどういった層がメインとも言えない感じ。
18時を10分ほど過ぎてステージ開始。また、開始前にはA・K・Bの3チームのリーダーによる直前メッセージが、映画館の観客のみに流れる特典。千葉出身の秋元が千葉千葉言ってた。この手の映画館の特典は意外とあり、影アナの様子や舞台裏の様子も見ることが出来た。
公演は同時に行われる渋谷AXの中継映像。HDなのでとても映像は綺麗だし、映画館で見ても十分納得できる映像になっていた。ただ、撮りがコンサートDVDのそれと同じで、歌い手のバストアップが多く、その部分ではライブ感が薄かったかも。パフォーマンスそのものを見る環境ではなかったように思える。ライブ感の薄さで言えば、ステージが電送の先にあるために、観客としてのふるまいにも一種の微妙差が出てしまうのはしょうがないか。ペンライト組が少数いて、またみんな拍手等はするが、やはりライブのそれとは違う。叫んでも拍手してもステージ上の彼女たちに伝わらないとなれば、それもしょうがないのか。圧倒的な距離感の差は如何ともしがたい。それでも全く静かということではなく、ステージの興奮に引きずられる形で映画館の観客も、だんだん乗ってきてはいたかな。
知らない曲も多かったけれど、全体的に凄く楽しいステージで、専用劇場に行ったことのない私でも存分に楽しめる内容だった。また、出ているメンバーたちの思いがしっかりと詰まった素晴らしいステージだったように思えた。想像以上に楽しめた。こういうものもあるのかと思ったし、これはこれで充分ありだなと思った。いい経験をさせてもらった感じ。充分熱くなったし、ステージに立つ彼女たちを見てこみ上げてくるものもあった。
歌とダンスのパフォーマンスは上に書いたようにそれほどよくわからなかった。曲は全体的に短め。前回見たコンサートでも思ったが、藤江れいながやっぱり可愛い。ブログでらぶたんのかわいさがよくわからなかったが、今日見たら実際可愛らしかった。写真写りと動画の差かな。また、色んなメンバーに興味を持つことも出来た。アップが多いので、ルックスについてはよくわかったような気がする。今後、実際の像とイメージをくっつけることも出来るだろう。実際に見たことのあるチームAのメンバー以外の子たちも、今回のコンサートで興味を持つことが出来た。アンコールで新曲「桜の栞」。合唱曲と聞いていたが、実際に今日の環境で見てみると、とても良かった。歌いながら涙ぐんでいるメンバーの表情がよく見えたし、このコンサートにかける思いもこの曲を通じて伝わってきたように思える。合間合間にはいるMCも充分楽しめる内容だった。犯罪被害にあったこと(郵便事件、ね)や運営についてだめ出しされてることもネタに出来るというのは強いし、彼女たち自身が考えて面白くしようと言うところ自体に好意を覚える。中心メンバーについても、その場にいることの責任の重さというものを感じることが出来た。いい内容だったと思う。
アンコールで南海キャンディーズの山里が、アンコールの音頭を必死で(熱心に・真面目に)とってる姿が大写しになったときは、映画館に笑いと感嘆の声が半々ぐらい漏れてた。ああいう姿には、笑いのインパクトもあるかもしれないけれど、それ以上に心撃たれるものがあった。
なんにせよ、映画館でライブを見るという貴重な体験は、面白かったし得るものも大きかった。可能性も感じたな。
セットリストは以下。
・18時10分開演、20時49分終演。
■公演前の陰アナ → 前田敦子
◆オーバーチュアー
◆25位 黒い天使
高城亜樹、前田敦子、藤江れいな◆24位 孤独なランナー
SDN48(21名): 穐田和恵、伊藤花菜、今吉めぐみ、梅田悠、浦野一美、 大河内美紗、大堀恵、 加藤雅美、河内麻沙美、近藤さや香、芹那、佐藤由加理、 チェン・チュー、西国原礼子、野呂佳代、 畠山智妃、三ツ井裕美、なちゅ、甲斐田樹里、小原春香、 手束真知子◆22位 片思いの対角線
小森美果、仁藤萌乃、米沢瑠美
BD=前田亜美、大家志津香、石田晴香、松井咲子、鈴木まりや、岩佐美咲◆21位 会いたかった
板野友美、北原里英、佐藤亜美菜、篠田麻里子、中田ちさと、前田敦子、宮崎美穂、 秋元才加、奥真奈美、小野恵令奈、河西智美、倉持明日香、小林香菜、佐藤夏希、近野莉菜、増田有華、宮澤佐江、 柏木由紀、片山陽加、指原莉乃、田名部生来、仲川遥香、平嶋夏海、渡辺麻友◆20位 エンドロール
松原夏海、大島優子、梅田彩佳、野呂佳代◆18位 Only today
チームA13名&岩佐美咲、鈴木まりや、野中美郷◆15位 転がる石になれ
チームK15名&菊地あやか■MC2(SDN48)
穐田和恵、チェン・チュー、加藤雅美、梅田悠、芹那◆13位 Baby! Baby! Baby!
板野友美、北原里英、小嶋陽菜、佐藤由加理、篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂、 秋元才加、梅田彩佳、大島優子、大堀恵、小野恵令奈、河西智美、倉持明日香、近野莉菜、宮澤佐江、 仁藤萌乃、渡辺麻友■MC3
藤江れいな、宮崎美穂、松井珠理奈、松井玲奈、近野莉菜■MC5(チームB14名)
■MC6
なちゅ◆6位 涙サプライズ!
板野友美、北原里英、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂、 大島優子、小野恵令奈、河西智美、宮澤佐江、 柏木由紀、指原莉乃、仁藤萌乃、渡辺麻友、 松井珠理奈、松井玲奈、 小森美果◆5位 RIVER
板野友美、北原里英、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂、 秋元才加、大島優子、小野恵令奈、河西智美、宮澤佐江、 柏木由紀、渡辺麻友、 松井珠理奈◆4位 大声ダイヤモンド
板野友美、北原里英、小嶋陽菜、佐藤由加理、篠田麻里子、高橋みなみ、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂、 秋元才加、大島優子、小野恵令奈、河西智美、倉持明日香、宮澤佐江、 柏木由紀、指原莉乃、渡辺麻友、 松井珠理奈■MC7
高橋みなみ◆3位 10年桜
板野友美、北原里英、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂 秋元才加、大島優子、小野恵令奈、河西智美、倉持明日香、宮澤佐江、 柏木由紀、指原莉乃、渡辺麻友、 松井珠理奈、松井玲奈◆2位 君のことが好きだから
佐藤亜美菜、高城亜樹、藤江れいな、 奥真奈美、倉持明日香、 多田愛佳、片山陽加、指原莉乃、仲川遥香、仁藤萌乃、 松井玲奈、 石田晴香、菊地あやか、小森美果、佐藤すみれ、前田亜美◆1位 言い訳Maybe
板野友美、北原里英、小嶋陽菜、佐藤亜美菜、佐藤由加理、篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂、 秋元才加、大島優子、小野恵令奈、河西智美、倉持明日香、宮澤佐江、 浦野一美、多田愛佳、柏木由紀、渡辺麻友、 松井珠理奈
◆アンコール1 桜の栞
全員(50人)■MC10
高橋みなみ、前田敦子、 野呂佳代、浦野一美、大堀恵、 佐藤由加理■「マジすか学園」寸劇
◆アンコール2 マジスカロックンロール
板野友美、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、 秋元才加、大島優子、小野恵令奈、 柏木由紀、渡辺麻友、 松井珠理奈、松井玲奈■公演後の陰アナ → 高橋みなみ
AXライブ4日目(最終日) トピックス&出演メンバー(2010/01/24) - AKB48@メモリスト
最後に、映画館でのコンサート中継というものについて。
足りない部分もあるが、可能性について大いに感じた。
足りない部分について。
同時性というものについてはライブ感はあるものの、足りない部分も多い。今回で言えば、HDでとても綺麗な映像ではあるのだが、映像の撮り方がライブDVDのそれでスイッチングも多く、逆に家でDVDを見ているときの感触に近いためにライブ感を損なっているように思えた。せっかくの大型画面にHDなのでもっと引きで撮ってライブ感を高めてもいいのかなと。
また、ライブというものはステージ上の演者と観客とのコミュニケーションである事を考えると、一方の演者がいないことによるライブ感の喪失というものもあった。具体的に言えば、拍手をしたりクラップをしたり叫んだとしても、映画館ではステージ上の人たちに伝わらないのだ。だから、好きなら好きなだけ、ディスコミュニケーションを感じてしまう。これは根本的な問題であるとは思うが、場の雰囲気でそういう部分を一部を覆い隠すことも出来るのかなとも思う。拍手が出来る雰囲気。クラップで曲にのることが出来る雰囲気。
以上ふたつの足りない部分を上げたのだけど、それでも十分に魅力を感じることが出来た。なんといっても、今日のコンサートを映画館で見ていた楽しかったし、熱くなることが出来た。その経験から、充分ありだと考える。AKB48で言えば、活動の中心はどうしても東京になり、そこで起こっていることについて地方で知ることは難しい。しかし、例えば、AKB48専用劇場の公演を連日映画館で見ることが出来るなら、自分は通ってしまうだろう。地方の都市でも150強ぐらいの座席だったら埋まるのではないだろうか。
そういった想像の先に、「東京」でしか成り立たないアイドル現場の現状について、少しの希望を抱いてしまうのだ。