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繁田信一「殴り合う貴族たち 平安朝裏源氏物語」柏書房

源氏物語の主役光源氏のモデルともされる平安期の高級貴族たち。その彼らの、高校の古典教科書を読んでも出てこない「暴力」に関係するエピソードの数々。それを、賢人右府とも呼ばれ、当時賢明な人として認められていた小野宮右大臣藤原実資の日記「小右記」を中心に面白おかしく紹介。中盤には、そう言った暴力にいたる裏側というか社会的状況も少しだけ説明されてます。
読みやすく、1日ぐらいで読んでしまいました。エピソードも豊富で、同時代を楽しむツマとして活用できそう。ただ、ちょっと不要な文章も多い印象。絵画をもとに想像を広げられるような作りだったらもっと面白かったな。でも、ちょっと読んで楽しむには充分でした。
作り的に、最後に賢人右府藤原実資の暴力事件が出てくるかなあと思ってましたが、それがなかったのが残念。賢人右府は最後まで賢人右府でした(笑)。