読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

FMシアター 「天空の道標」感想

甲府局制作 2013年7月6日放送
作:井出真理 音楽:大谷友介 演出:上田明子 技術:西田俊和 音響効果:畑奈穂子
出演:森迫永依 渋谷はるか 内野謙太 阿久津秀寿 神山繁 川辺久造 吉野正弘 佐川和正 藤側宏大 石黒光 佐藤銀平 宮内克也 手塚祐介
この番組は、山梨県立科学館が制作したプラネタリウム番組「戦場に輝くベガ〜約束の星を見上げて〜」(脚本:高橋真理子・跡部浩一)をもとに創作したもの、とのこと。
あらずじ等→天空の道標 | NHK オーディオドラマ
戦時中の女学生、久子を渋谷はるか、今の女子高校生、琴子を森迫永依が演じる。
爆撃編隊の観測士と日本の女学生を繋ぐこと座のベガ。戦後も遙か昔となっても、両者を繋いだのは"こと座"っていう感じなんだろうが、それぞれが上手くつながっていない。ストーリーとしてはどうにも不満を覚えた。戦争と星座のつながりも、ただそれだけでは悲壮感がなく、ドラマとしてはうーんと言った感じ。
個人的には、満天の空を行く感が出ていた爆撃機銀河の観測室の説明、女学生が勤労奉仕として星の高度の計算を行っていたという描写は興味深かったが、これは知識欲を満足させてくれただけで、プラネタリウム番組としては良いけど、ラジオドラマのおもしろさとは別かなと思う。
森迫永依は、ちいさい頃のイメージがまだ自分の中にあるので、しっかり17歳の女子高生を演じていたことに驚かされた。最後のクレジット読み上げで、森迫永依なんだと、言われるまで気づかなかった。ただ、芸歴の割には、声の演技はまだまだかなとも思った。同年代の子でも標準的な感じで、新人さんなら「よくやってるな」と思うくらいだが、あの芸歴でこのくらいなのかとちょっと寂しく思ったりもした。これは仕方がないのだけど、同じ17歳の役を演じている渋谷はるかが上手いから、なおさら感じられたのかもしれない。渋谷はるかの演じる久子はとても魅力的でした。
そういえば、戦中戦後の同じ17歳である久子(渋谷はるか)と琴子(森迫永依)の組み合わせ方もいまいちだったな。あれだと琴子(森迫永依)は単なる共感者でしかない。琴子が同年代の久子に触れることによる影響の少なさはなんだろう(ストーリー上は周りのことが気になり調べたり行動したりはするが)。最終的に老人の気づきの一助(慰め)にしかなっておらず、彼女の存在がただの一駒でしかないのには大きな不満を覚えたりした。
※勝手な感想です。あしからず。