FMシアター「紅いハンカチ」 感想

広島局制作 2013年8月3日放送
中四国ラジオドラマ脚本コンクール入選作品
作:藤井香織 演出:大海紀子 技術:北島正司 音響効果:井上直美
出演:平幹二朗 辻本祐樹 朝倉あき 渋谷はるか 高間智子 藤山扇治郎 宮寺智子 井原幹雄 嶋崎伸夫
あらすじ → 紅いハンカチ | NHK オーディオドラマ
最初の、主人公のおじいさんが他人のカラオケをブチ切った段階でかなり不快に。。。あと「〜は日本語じゃない」という主人公の言葉も不快。「〜は日本語じゃない」という表現をする事こそ日本語じゃない、とかドラマ主筋と違う細かいところでどうにも好きになれない感じ。
ストーリーは、ちょっと年老いた主人公の独りよがり傷舐め感が強くて取り残されるのが気になるが(結局最後まで話の流れはソレ)、悪くない感じ。特に手紙のやりとりから来る心の通いあわせがとても好印象。
手紙をやりとりする浪子役の渋谷はるかさんは、先日の「天空の道標」にも出演していて、静かながらはっきりとした意志の強い女性を演じさせると本当に上手いなあと。声を聞いているだけで好きになります。
広島出身の現代の子、藤村遙を演じるのは朝倉あきさん。声の演技で、元気でまっすぐな女の子を演じさせると同年代随一と思っているけれど、今回もその認識は間違っていないなと。最後の大事な場面で主人公の傷を和らげる気づきを与える難しい役を、強弱を上手く付けて演じていました。また、この役は朝倉あきさんの広島弁という、他では聞けないものを聞けるという点で、とても貴重なものでした。(まあ、私が朝倉あきさんが好きだからなんですが)