講談社 日本の歴史04 渡辺晃宏「平城京と木簡の時代」

天武から聖武そして称徳まで。日本が律令国家として歩み出し、「天皇」が生まれ確固たる足場を築いた時代のお話し。個別エピソードは少ないが、男も女の個性的で実に面白い。当時の国際情勢から足元まで、色々想像が膨らむ。中公新書丸山裕美子正倉院文書の世界」とあわせて読むと更に面白い。後者は人が生き生きと描かれていて、前者はより広い視点で捉えることが出来る。次の巻では桓武以降が描かれ、これも楽しみ。