アクト・オブ・キリング

熊本では遅れてこの時期に上演。皮肉の効いたドキュメンタリ映画。
インドネシアで起こった「9月30日事件 - Wikipedia」の、約50万の人々が集団虐殺された事件の、今をドキュメントしている。街のチンピラが操られるままに人々を直接手にかけ、英雄に祭り上げられ、その後の国の基礎となる。
観ながら思うことは多かったが、映画が好きであるために釣られてしまった虐殺者とか、虐殺者の社会的背景は考慮されずにひたすらその行為はその精神と身体を蝕んでいく様子(個人の責任に帰結)とか。後者はなあなあで処理されるが故に個人に帰されてしまうのだとか。
皮肉が効いてて面白く見れちゃうのは善し悪しあるんだが、突き詰めて考えていくと日本にも十分当てはまるし、自らの心が痛くなるなあとか思ったり。
またしばらく時間が経って、また観たい。