三木映莉香 「紳助・徳光の一枚の写真-Episode3 私のからだ頑張れ」

『あ、「一枚の写真」見るの忘れてた。アクティブ・ハカタの三木映莉香さんが主演するんだった』と、テレビをつけたら、ちょうど三木映莉香さんが主演するエピソードだった。彼女、もう1年以上、生で見てない。2009年のぽっとぽっけの舞台以来。
『紳助・徳光の一枚の写真』Episode3 私のからだ頑張れ
黒に赤のラインのジャージ姿で、マネージャーとして声を出したり、選手とキャッチボールをしたり。大分弁で喋る三木さん。笑顔。
ガンを選手たちに告知する三木さん。正面からのカメラで独白。悲しみを堪えて離す様子はサダコでの演技が生きてるのかな。病床の三木さん。やっぱ、サダコを連想する。
三木さんは、1年半前に見たときよりちょっとふっくらしたようにも見える。女性らしくなったようにも見える。病床にいながらも携帯で応援メッセージを送る三木さん。試合の様子を携帯で聴き、喜びはしゃぐ。一つ一つの感情表現を丁寧にしている印象。携帯で、みんなと一緒に歌う校歌。
検査を受ける三木さん。ベットの上での不安な表情。うつむいて診察を受け、治療を止める決断を告げる演技。決意を秘めた表情。ノートに書きつづられた本人のメッセージを読み上げる三木さん。どういう気持ちを込めて読んだんだろうか。実際の人物を、それもすぐ前まで生きていた人を、それも同じぐらいの年の子を演じるというのは、なんとつらい事だろうか。演じることは、傲岸不遜で、だからこそキツイ。やるせない。
病室で送られたメッセージ「優勝旗」を見、微笑む三木さん。これが一枚の写真。
三木さんは、しっかりと考え、役を受け止めた上で演技をしているように思える。この経験一つ一つがアクトレスとしての成長になるのだろう。彼女の演技は彼女自身のものであり、他の誰のものでもない。これは特異だ。だからこそ、ずっと注目していきたい。