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「マイマイ新子と千年の魔法」

結構前に話題になっていたよなあと思い、レンタルDVDを借りて見た。
確かに素晴らしい作品。色々なモチーフが見える。とても丁寧に作られていて、話の筋もかなりしっかり。描かれる人物も魅力的。絵も美しい。
一方で綺麗すぎるところが物足りない気もする。絵は鮮やかで丁寧で再現度も高いが、一方で自然の暗さ汚さを少しも感じることがない。話の筋もしっかりしすぎて、登場人物が縁起で殻を破る面白さが少なくも感じる。(話しとしてはしっかり殻を破ってるんだけどね)
とはいえ、他にない魅力も数多い。というか、これを越えるものってなかなかない。
特にグッと来たのが、中盤の「転」の部分。それぞれの大人たちの事情がちらっと見えて、それが「転」と変わるところが上手い。そしてわずかな変化に真っ直ぐ向き合うことが、彼女彼たちの次の一歩になっているという、こういう表現ってなかなか出来ないよね。かなり心を打たれた。
また、積み上げてきたものを、一気に出すのではなく、ひとつひとつこなしていくのも良い。最近のテンポ良い演出ではないが、それこそが独特の間を与えていて、この作品の独自性を出しているように思える。
と色々書いたけど、ドキドキ感ワクワク感、そして友達との関係の心地よさこそが全てかなあと。大好き。
イイっすよ。すごく良いアニメーションを見たな。最近では「 おまえうまそうだな」の次に好き。作品の方向性が違うから、そのどちらも楽しめるこの時代って凄いな。こういう作品に出会える事って、本当に有り難いことです。
レビューとかは普通に検索したらゾクゾク出るので、そちら参照。
後は与太。舞台が昭和30年というと、自分の父親母親が小学校に上がるか上がらない頃か。田舎の隔絶した場所が舞台と言うことで風俗的にはそれが匂う程度で、それがかえって物語の方に集中できるというのはあるかも。まあまさにうちの父親がド田舎なのであんな感じなのだけど、でもそうじゃないよね。でもそれでいいのかもしれない。そうやってある視点で語られることと、その延長で父母(あるいは祖父祖母)の空気を感じ、一方で子供だった父母(あるいは祖父祖母)を思うということも出来るだろう。とかなんとか。
色々考えが広がるってのは良い作品の証拠ですね(とってつけたように)
アイドル好きとしては、声の出演者が「福田麻由子」「水沢奈子」「森迫永依」「松元環季」という点も忘れちゃいけないかな。それぞれ上手さ下手さはあるけれど、役にあった配役になっていたと思います。普段CMやドラマで活躍する子たちの声の演技を見るのも楽しいよねー。

マイマイ新子と千年の魔法 [DVD]