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FMシアター「茶湯寺で見た夢」感想

1999年4月10日に放送されたものの再放送。「生と死を描いた夏八木勲さん主演の文芸ドラマをアンコール放送」と言うことで、今年に亡くなられた夏八木勲さんの追悼放送という位置づけと思われる。
作:石和鷹 脚色:ミラーカク子 音楽:栗山和樹 演出:永野昭 技術:沢口真生 音響効果:若林宏
出演:夏八木勲 左時枝 香川京子 西村淳二 佐藤輝 ほか
あらすじ → 茶湯寺で見た夢 | NHK オーディオドラマ
15年近く前に放送されたものの再放送であるが、扱っている題材もテーマも演出も演技も、何一つ古さを感じさせない。現に私は前情報無しで聴いたが、内容の充実さに感心するとともに、とても心をひかれた。
咽頭ガンから声をなくす描写、声を出すリハビリともにかなりリアル。リハビリの場面は、本当に声を一度失われた方を起用しているのではないか。
さすがに演じる夏八木勲さんの声は若々しい。大役者に対してこう言ってはおこがましいが、演技もかなり迫力を感じた。淡々とした日常、感情の起伏、一つ一つの声の演技が心に迫ってきた。
ストーリーの最後の場面を今ひとつ理解できなかったが、それでも伝わってくるものは大きく、とても良い作品に巡り会えた。15年近く前の作品に新たに出会える楽しみも感じることが出来た。