シン・ゴジラ(IMAX)

ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13にて視聴。
熊本市内の映画館がまだ復旧しないからという理由もあるが、評判からIMAXで見たいというのもあって、福岡で見た。
元々怪獣映画にはそれほどひかれてないということと庵野秀明も苦手とあって、当初は見るつもりはなかったが、あまりのこう評判に「これは見ておくべきだろう」と足を運んだ。
確かに面白かった!とくに中盤の、ゴジラの強さの圧倒さが素晴らしかった。倒せる!と思ったあとの絶望的な状況。そして人間が手を出したことによって汚染が一気に進む状態。最高ですよね。ゴジラがビームを出し尽くしたあとに、げぼげぼと放射能を吐き散らかして汚染がひどくなる絵。あれがとても素晴らしかった。
後半には対策班たちによる攻略作戦がはじまるのだが、これはあまり面白くなかった。時間がないとは言え、あまりにテンポ良くすすみすぎてるもんだから「おもしろくねー」ってなった。周りの評判を見るとそこに痛快感を感じる人も多いらしいのだが、都合良すぎとしか思えなかった。
というわけで、面白くはあったけど、自分の中で今年一番の映画かっていうとちょっと違うかな。
それでも面白い映画ってのは間違いないし、見られる人は見ておいて損はない映画。損はないというか、見ておいた方が人生でずっとお得っていう映画。
www.shin-godzilla.jp

シュロモ・ヴェネツィア著『私はガス室の「特殊任務」をしていた』(河出書房新社)

映画「サウルの息子」を見て、関連書として興味があったので読んだ。
映画の中ではゾンダーコマンダーと呼ばれたアウシュビッツ内で「特殊任務」をしていた人の証言記録。「特殊任務」としては、ガス室に送られる人々の誘導やその後処理について。そしてアウシュビッツ後の苦しい逃亡までを証言。
証言者はギリシャに住んでいたイタリア国籍を持つユダヤ人ということで、そういう立場でのユダヤ人たちがたどった歴史というのも見ることが出来る。とても興味深い内容だった。
証言者と歴史学者の対話で構成されていて、公正さと第三者の観点も入れ込んでいる。
狂った時代だが、いつでもそうなる可能性はある。そうなった時はこんな地獄が待っている。証言者も絶望しているが、その時代を過ぎても人々は興味そのものをなくし、見ることすら拒否し、あったことすら存在しないことにしている。つないでいかないといけないことは多い。

スートピア(2D吹替)

ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13にて視聴。
熊本地震後、熊本市内および近郊の映画館は全滅状態。でも、いい映画は配信されまくってるという残酷な状況。映画を見に行くためには福岡まで出ないといけない。ということで、他の用事で福岡に出た時に一緒に見ることに。
見るならと考えて、好評なズートピアを洗濯。
面白いし、隅々にまで行き届いているし、素晴らしい内容だった。ピクサーの映画を見るたびに「ピクサーすげえ」って言ってるけど、毎回そのすごさを越えてくるのがすごい。
本作はキャラクターたちの魅力がたっぷりつまった作品。キャラクターを類型化しつつもとても生き生きと描いている。このキャラクターたちの続編も見てみたい!!!と思えるほど
ただ、公演時間はちょっと長く感じた。中盤のアクションのあたりでは、描写はすごいんだが、ちょっと疲れて寝てしまったし(他の用事に合わせてみたという疲れの影響もあるけれど)
それ以外では満点。バディモノのドラマとか作ってくれないかしら。あとキャラクターのぬいぐるみとか欲しい!!!
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