慶次郎縁側日記2「花の下にて」

今回のストーリーもいつもの基本通り、他人を通して自らの様々な一面を垣間見る重層的な構成。話が話を、より深く誘っている。常蔵と慶次郎の対峙の山場では、当然のように引き込まれた。第一シーズンは恨みとそれに心の動きに重きが置かれたのに対し、この第二シーズンは、亡くしたものへの残心と償い。当事者ではなく、残されたものたちの心の動きに、テーマが移っている。つまり、今を生きるものたちの物語だ。
邑野みあは難しい役をやっている。これが邑野みあの良い経験となり、役者としてのキャリアアップとなることを祈っている。