メシが不味い

こちらに引っ越してきて2ヶ月が過ぎた。日々の生活にも慣れ、人間関係の構築もまま順調と言って良いだろう。しかし大きな不満が食事面だ。
まず、昼食は会社の食堂にて取る。昼食を作るのは老齢の女性ふたり。みそ汁はおいしいものの、その他の料理がてんで不味い。和食はまあ味がしっかり付いていて納得できるのだが、洋食になるとかなり不味い。はじめの頃は我慢して食べていたが、最近ではただおなかに詰め込んでいるだけで、ちいとも食事が楽しくない。前の店もそれほどおいしくなかったが、こちらはそれに輪をかけておいしくない。先月一週間ほど食堂のおばちゃんが休んで弁当の日が続いたが、はっきり言って弁当の方が百倍マシだった。仕事をしてて、一休みに取る食事が不味いと士気が落ちる。それなのに微妙に値段が高いのも癪に障る。
そして夕食は寮にてとる。寮の食事は寮父母さんが作る。酷く不味いわけではないが、身体に合わない。まず米の炊き方がとても硬い。米の味なんて関係ないほど硬く炊いているのでパサパサだ。それが合うおかずもあるが、全部が全部それでは辛い。自分はそのご飯にお湯を注ぎ2〜3分待って米を喰らっている。それにも増して不味いのがスープ。作り置きしてあるものをいつでも暖かいまま食べることが出来るように、スープは大きな炊飯ジャーに入れてある。これがとにかく不味い。スープの風味も旨味もクソもない。ただ暖かいけれど苦い汁といった風情だ。朝食+夕食でこの値段なのはお得だが、自分は朝食は食べない質だし、夕食がこれだから積極的に食べようという気にならない。結果、作ってあっても他所で食べたりコンビニ弁当で済ませたりしてしまい、結局は高くついてしまう。
不味ければ自分でつくって食べるのが一番なんだけど、寮なのでキッチンが使えない。自分は余裕が有れば自分が好きなもの作るという生活を8年近く続けてきていただけに、これが一番辛い。
「食」は生活のサイクルの中心にあるものだけに、この新生活の歯車を微妙に狂わせてきている。ああ、この先が心配だ。