旅行

職場の旅行。一日目。Tさんが運転する中型バスで10時30に出発。
Tさんは陸自出身で、戦車部隊の整備課にいたので大型まで運転できる。しかもとても細やかな気配りをするナイスジェントルマン。退職後の再就職で、うちの職場へといらっしゃった。再就職なので賃金は恐ろしく低いが、誰よりも働いている。誰からも好かれる素晴らしい方だ。っていうか、甘えすぎ。折角の旅行なのに仕事させちゃ駄目だろ・・・。店のトップが言い出したことだから何も言えなかったけど、こんな甘え方は本当に駄目だよな。
それは置いておいて、久留米で高速を降りる。昼食は地元でも有名らしいうなぎの店「富松」。うなぎ定食を頼む。味付けは甘め。うなぎは肉厚ではあるものの、歯触りに弾力性はあまり感じない。脂が十分にのったうなぎだった。しかし、一番驚いたのはその量。高級料理となると量が少ないという考えがあったのだが、大の大人の私が残しそうになるほどの多さ。さすがに最後の方では、ウナギの脂っぽさが嫌になるほどだった。でも、大満足。うなぎは柳川のセイロ蒸しが有名だが、それ以外でも筑紫川沿いにはうなぎの美味い店が多い。
道中は爆睡してしまったが、15時ぐらいに九州国立博物館に到着。建物は報道通りの独特の形状。人があふれかえっていた。人気のスポット。中に入ると意外に狭く、空間を有効に利用してない。デットスペースありまくりで、展示場も普通の博物館クラス。東京国立博物館で感じた圧倒的な物量はなかった。ロビーでは地元の神楽が披露されていたが、神楽らしく洗練された風ではなかった。
あまり時間がなかったので急いで特別展「中国 美の十字路」を見る。特別展は二階の展示場。魏晋南北朝時代の、主にシルクロードに主眼が置かれた展示内容。中国らしさがほとんど感じられなかったのは残念。観客が金貨とか宝石に群がっていたのは笑えた。ソグドっぽいのとかペルシャっぽいのとかがあって面白い。でも、時間があまりにもなかったので駆け足で一時間ほど巡った。早々に図録を購入(2,300円)。ま、これが一番の目的だから、いいか。
その後、三階の常設展に行こうとするも、ここでタイムアップ。泣く泣く集合場所へ。博物館とかは、やっぱり丸一日ないと堪能できないね。国立博物館としてボリューム的に満足できなかったが、こういう中心的研究施設があることこそが大事だからね。研究成果が今後展示されることを楽しみにしようっと。
17時過ぎ、宿泊地二日市温泉「大丸別荘」着。着くなり玄関で香がたかれてて吃驚。さすがに高級旅館。ぱっと見は地味でも、中身は違う。中庭の日本庭園に昭和天皇が植えた松があったりした。部屋は四人部屋。こんな高級旅館泊まったことなかったが、やっぱ部屋の中からして違う。スゲエ。
温泉はわりと高温。施設はあまり整ってないものの、雰囲気が素晴らしい。ゆったりと湯治をするには丁度良い感じ。あわただしく接待する今旅行ではゆったり出来ないけどね。高温なので休み休みつかる。肩までつかると言うより半身だけつかって楽しんだ。シャワーまで温泉っぽかったのはマイナス。
夕食は宴会。たぶん出てきたのは高級料理だったと思う。が、味付けは個人的に微妙。これが高級だと言われたらぐうの音も出ないけど。こんな高級旅館なのに、宴会でやることがいつも通りでがっかりやら情けないやら。
その後、招集がかかってカラオケ+部屋にて賭け事。つかれた。3時過ぎ、就寝。
この旅館、仲居さんが若くて綺麗。化粧も薄めで美人揃い。だけど、気はあまりきかない風だった。数人で20人近くの面倒を見なきゃいけないから、仕方ない部分もあるけどね。もっと高級なお客様を相手にする特別な仲居さんもいるだろうし、一概には言えないか。