映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」

祝日だが金曜なのでユナイテッド・シネマが安い。ということで、映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」を観てきた。
コンシェルジュとして絶滅危惧種のアニマルたちをお世話するのが人間で、とてもスラリとした若い女性。アニマルたちの形と、若いスラリとした女性の動きが、それぞれ対応したかのように美しかった。
若いスラリとした女性であり、コンシェルジュとしての所作は、まあ異形ではあるな。でも本当に美しい。現実にはありえない美しさだが、これはアニメだからな。
よく調べずに行ったが、子供連れが多かった。そうか。子供向けなのか。
ストーリーとしては客商売のなかで成長していく若者の物語。時間も70分程度。スッと見て、スッと帰ることができる。
美術も美しく、所作にもそれぞれ根拠があるのだろう。スタッフロールの協力には高島屋が表示されていた。
細かい設定として、若葉マークの主人公がウミガラスをペンギンさんと呼んでてそれがウミガラスってわかるのが後にちょっと説明されてたり、ウミガラスがペンギンと呼ばれるのはかなり失礼なことだが、それをすっと受け入れていた度量の大きさを描いてるんだろうなとか思った。
映像としても、主人公の所作やそれぞれのアニマルたちの見せ場の動き(叫んだり、飛んで落ちたり)の描写のこだわりが凄まじかった。美しくテンポよく気持ちいい動き。これぞアニメーションという、細やかで大胆な描写。
今日からゴジラ-1.0の放映開始だったが、どうにも気持ちが乗らずこちらを選んだが、悪くない選択でよかった。
しかし絶滅種もしくは絶滅危惧種向けの百貨店が舞台で人間は基本的に世話役という設定だが、そうなると少女であった主人公が客として訪れ憧れたってのがよくわからなくなったな。原作ではそこらへんも描かれてるんだろうが。
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