刀伊の入寇は知っていたが、藤原隆家についてはよく知らなかったので、興味深く観ることができた。
伊周・隆家・定子の藤原北家中関白家のことはうっすらと記憶があるが、刀伊の入寇とは結びついていなかったので、この回でより深く知ることができた。
藤原隆家の魅力的な人物像や太宰府に入るまでの経緯や刀伊の入寇後の処遇も興味深かったし、のちの中央貴族と武士の関係の萌芽が見て取れるのも面白かった。
あと、刀伊の来襲に筑前の地でどう対応したのか、その策と実際の動きも知ることができたのが良かった。古代の天智天皇の備えとか、後の元寇での対応との対比もできたし、ここでの藤原隆家と地元勢力との関わりが、後の九州の武士たちにまでつながっていくところまで見えてきたのも良かった。
ゲストは歴史学者の関幸彦と小説家の冲方丁と山口真由。冲方丁って、こんな顔だったのかと初めて知ったし、藤原隆家で小説も書いてるのね。ちょっと調べてみようかしら。山口真由の現代アメリカとの対比は、中央政府のあり方の話で出てきたんだろうが、この番組で唯一、的を得てないものだったし、正直邪魔だった。例としてあげるなら現代アメリカじゃなくて、歴史的に対比できるものとやってほしかったな。
今回の内容はゲスト出演されている関幸彦先生の中公新書「刀伊の入寇」に沿った内容っぽいので、そっちも買っておこうっと。
あと、直接は関係ないんだけど、刀伊が女真系って言われるけど、その根拠となってるものって何かしら。ちょっと検索しても見つからなかったが、朝鮮や中国関連の歴史書等に記載があるのかしら。新書に書いてあるかな。
https://www.nhk.jp/p/heroes/ts/2QVXZQV7NM/episode/te/N79JJYJV6K/
