映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(吹替)

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(吹替)を、ユナイテッド・シネマ熊本で視聴した。
楽しいらしいし、話題だし見ておくかと考え、子供連れも多そうだなと思い、連休の半ばの朝一の回に出かけた。
満員というほどではなかったが、客は多く、親子連れが多かった。自分みたいに大人ひとりはあまりいなかったが、親世代が同じくらいだから特に違和感もなかった。子供でも男の子が多いかなと思ったが、女の子も結構いて、マリオというものの強さを再認識した。
映画自体は、出来は悪くないが、すごい!って感じるほどではなかった。魅力的なのは細かいところの描写。キノピオ王国の街の描写とかはずっと見ていたかったし、ここでずっと過ごすようなゲームがあったら、ずっとやってたいなと思った。アクションについては「うお、すげえ!!」みたいに感じるところはなかったが、ゲームでの体験をうまく表現していたので、楽しく見ることができたし、マリオの映画だからこそできる描写という点では特異で、そういうものが見られたのはとても新鮮な体験だった。
あと80年代の音楽オマージュがたくさんあったのは、スタッフの好みなのかしら。
ブルックリンのブルーワーカーであるマリオ兄弟および家族および近所の人たちの描写が濃厚だったのは意外だったし、親を乗り越える話があるかといえば、べつにいらないかなとも思った。現実世界まできて戦う必要性を感じなかった。ずっとゲームの世界のほうが、個人的には良かったかな。
この前にみたダンジョンズ&ドラゴンズがゲームの世界を上手く表現しきった作品だっただけに、ちょっと物足りなさを感じたが、このゲームの客層を考えるとこれが最適解とも言えるし、実際に多くの人に見られて好評なので、それが良い方向に作用したんだろうと思う。
作品としてはとても丁寧に作られたものなので、テレビでも定期的に放送してほしい映画だなとも思った。