ラジオ聴取記録(HKTV-R、数学者たちに見る「情緒」の世界、金子みすゞの宇宙、佐野史郎さんカルチャー愛&そのキャリアを聞く)

  • HKTV-R 2023/10/13放送 渋井美奈 地頭江音々

地頭江音々さんと渋井美奈さんの回。いい関係だなって、面白い回。地頭江音々さんは、ほんとこんな可愛らしい後輩が好きなんだなって。
渋井ちゃんと言えば、独特な感性とそれを自分の言葉できちんと説明しようとするところがとても印象的で、昨年のHKTV-Rを聞いていたときも感心させられてた子。
そんな子でも、お姉さんである地頭江音々さんの前では甘えてちょっかいだしに言っちゃうし、地頭江音々さんもそんな可愛らしい様子にデレデレしてる感じが伝わってきて良かった。
渋井ちゃんには、ずっとその特徴を活かして自由に生きていってほしいな。
液体のトマトが苦手な渋井ちゃん。同じくトマトが苦手な地頭江音々さんでも大丈夫だったトマトジュースでも、やっぱり苦手で、それを素直に言っちゃう可愛らしさ。
この番組だけ聞くと地頭江音々さんにダル絡みしてるような渋井ちゃんだけど、公演でしっかりアンダーとして頼もしく活動してる様子も紹介。しかも紹介されたときの渋井ちゃんがドヤ顔ってのも良い。それだけのことをやってるってことだしね。
公園好きだよね?と無茶振りされた渋井ちゃん。「遊具使わないです。鬼ごっこです」と返すの、その後のツッコミが来るってのもわかる返しで、トークのキャッチボールとして良いですね。
説明するときに「あのー」「そのー」と言いがちな渋井ちゃん。先輩たちに突っ込まれても、ふてくされずに、しっかり考えて言葉を返そうというのは良いな。渋井ちゃんの口癖として「あのー」「そのー」とか「」
渋井ちゃんのおすすめの缶プリン。見た目がツナ缶そっくりなので間違えそうになるとのこと。言われた「パキシュルン」という言葉を繰り返すときの、渋井ちゃんの口調が可愛い。渋井ちゃんが伝えようとして伝わらないけど、それを受け止める地頭江音々さんの返しが優秀なので、トークとしても面白いのが良いですね。地頭江音々さんの返しって、反射神経による返しではなく、しっかり相手を理解して返してる印象があるのも良い。
苦手な生き物の話。「何が入っていた」との質問に「カエルが入った袋」と意外な答えを返した渋井ちゃんの発想力がすばらしいな。その発想にドンビキながらも「なんで、そんな、また…」としっかり返す地頭江音々さんに爆笑してしまった。地頭江音々さんも渋井ちゃんも、ふたりともセミが苦手とのこと。地頭江音々さんがセミが苦手な話は知ってたけど、元気なイメージの渋井ちゃんもセミが苦手なのね。「セミファイナル」きっかけでセミが苦手になった地頭江音々さんの話で、ようやく「セミファイナル」がなにかを理解できた。渋井ちゃんも、先日足元に死にかけのセミがいて怖すぎて家族に迎えに来てもらったとのこと。その説明に「さすがに迎えに来てもらいましたね」って、面白い。でもセミが嫌いって、なんだろう。別に噛んだりしないので、音と動きなのかな。地頭江音々さんの、渋井ちゃんに対抗して、どっちがセミが嫌いかの主張も面白かったし、それに対して渋いちゃんが「セミ先輩」と名付けてたのも面白かった。
「あつ~い歌詠み」のコーナー。渋井ちゃんが好きな歌は「あっけない粉雪」で、レッスン用だけでなく、好きで何度も見ちゃうとのこと。今回の読み方は「ぶりっ子」。このコーナーは坂田アナが一番最初に振り切った演技をするから、メンバーたちもノリノリでできるんだよね。年頃で恥ずかしくなっちゃうような「ぶりっ子」演技もできちゃう。「そんなキャラじゃないので」「いつもはもっとサバサバ」という言葉に、渋井ちゃんが自分をどう見てるかが見えて面白い。
「いいねちょうだい」のコーナー。渋井ちゃんがいいねするのが地頭江音々さん。しっかり地頭江音々さんにリスペクトする言葉を投げる渋井ちゃん、いいですね。地頭江音々さんもそんな渋井ちゃんが大好きなんだなってよくわかるやり取りだった。渋井ちゃんが地頭江音々さんを呼ぶときの「音々さん↑」って、語尾を上げる感じも独特で可愛いな。信頼感ある感じも良い。地頭江音々さんのいいねも、渋井ちゃんへ。ナイスクソガキ感に良いねと。渋井ちゃんに「おもちゃとして思われてるんじゃ」という地頭江音々さんに、「ちゃんと先輩として尊敬をしてます」と言葉にできる渋井ちゃんもいいな。表情がテレた感じっぽかったけど。
地頭江音々さんの、反省会で後輩にどうアドバイスすればいいかという考え。かなり深くまで考えていて、しっかりしてるなと。渋井ちゃんの今の課題として「悪目立ちはせず、先輩たちと同じくらい輝けるように」と努力を怠ってない感じ。それに対する地頭江音々さんの意見はもっと先のほうを見据えたもので、かなり深い話ができたのではと思えた。振りは覚えるのは前提で、歌詞理解を深めて、表現を変える。あと、テクニックとしてのリズム。
渋井ちゃんは小学生のころからHKTのコンサートに行っていて、それでHKTに入りたいなと思って入ったとのこと。先日動画を上げてましたね。

  • 科学と人間「数学者たちに見る「情緒」の世界」第2回 高久守静和なりや洋なりや 2023/10/13放送

明治初期に数学の教育現場で巻き起こった「和算」か「洋算」の議論とその後の和算の状況について。初めて聞く話でとても興味深かった。時代が変わる中で人々はどう生き、どう繋いでいくのか、そして消えていくのか。そんなことが「日本の数学」の歴史のなかにもあったのだということを初めて知った。面白い!

  • 文学の世界「金子みすゞの宇宙」 第2回 童謡の誕生 2023/10/12放送

日本における童謡の特異点である大正時代の動きについて童謡雑誌誕生のエピソードから紹介。これもとても興味深かった。童謡というものがどういうものなのかをそれぞれの人の観点から見直す。その歴史もそれぞれの理論も興味深かった。金子みすゞの名がつけられたシリーズだが、今回は金子みすゞ本人ではなく、彼女がいた業界の歴史やその精神を話したものというべきか。とてもおもしろかった。このシリーズ。はじめはあまり興味がなかったのだけど、1回目も2回目も面白かったので、次回以降も楽しみ。

佐野史郎さんのブレーザー話が聞けると思って聞いたが、ほとんどは佐野史郎さんの経歴とその意識の話だった。でもそれがなかなかに面白く、そこから見える怪異なるものへの目や時代状況も興味深かった。私が小さい頃から活躍している役者さんなので、その活動そのものが自分が見た時代や文化でもあるんだよな。そりゃ興味深いよなと思った。宇多丸氏がこの中の話ででた「ウルトラマンブレーザー」における演技の細かい話にかなり興味がある感じだったので、今後その特集もやっていただけるとありがたい。